キムラペットケアグループのがん・腫瘍診療

医療技術の進歩にともない、人間と同様、動物も長寿命化しています。そして、高齢動物の増加にともない、年々ニーズが高まっているのが、がん・腫瘍などの治療を行う高度医療です。埼玉県越谷市・川口市に医院を構える動物病院「キムラペットケアグループ(越谷動物医療センター・ペットメディカルケアセンター)」は、これらに対応すべく、抗がん剤投与や高濃度ビタミンCの点滴などの「がん・腫瘍診療」を行い、地域のホームドクターとして、大切なペットの健康をお守りしています。

「がん」ができる仕組み

身体中の細胞は日々生まれ変わっています。しかし、生まれてくる細胞のなかにはわずかに異常な細胞も紛れています。通常は、異常な細胞はリンパ球と呼ばれる白血球の一種(いわゆる免疫力)によって取り除かれていきますが、まれに取り除かれずに残ってしまうことがあります。これが限りなく分裂し増殖し続けることで腫瘍となり、身体に悪影響をおよぼしてしまうのです。

抗がん剤の副作用について

抗がん剤とは、がん細胞に対し増殖抑制効果および死滅させる効果を持つ薬剤のこと。点滴や静脈注射などによって投与されます。抗がん剤は、それ自体に強い毒性を持っているため、がん細胞だけでなく、正常な細胞にまで影響を与えてしまうことがあります。このため、抗がん剤の投与には、ほとんどのケースで副作用が出てしまうのです。

自然療法:超高濃度ビタミンC点滴法

当院では、通常の抗がん剤と併用して「超高濃度ビタミンC点滴療法」を行っています。超高濃度ビタミンC点滴療法は人の医療分野において多くの国で実施されて効果を上げ、現在では動物の分野でも高濃度ビタミンC点滴療法が導入されるようになっています。

超高濃度ビタミンC点滴療法は「標準的なガン治療が無効で有効な治療法がない場合」「標準的なガン治療と併用してその効果をあげ、副作用を少なくする場合」「QOL(生活の質)を維持して寛解期を延長させる」など、多くの用途に利用することができます。

副作用とリスク

人間の分野ですが、アメリカの国際人間機能改善センターで15年間に3万件以上の高濃度ビタミンC点滴療法を実施してきましたが、副作用によって死亡にいたった例はありません。ほとんど副作用のない安全な治療です。
ただし、G6PD欠損症という酵素異常がある場合や腎不全の場合には、溶血がおきる危険性があるため、ビタミンC治療適応となりません。そのため、当院ではビタミンCの点滴濃度を上げる前にG6PD酵素の活性を調べ、安全を確認してから治療を行います。

当院の治療

通常週2回のペースではじめます。途中で血中ビタミンC濃度を測りながら、じょじょに点滴するビタミンCの濃度を濃くしていきます。血中のビタミンCの濃度が約3500~4000ug/mlに達したらペースを週に1回もしくは2週に1回へと変更していきます。また、血中濃度を維持するためにサプリメントを毎日飲んでもらいます。
※ビタミンCの点滴濃度、頻度などは病状によって変えていくことがあります。

使用するビタミンCは防腐剤が添加されておらず安全性の高い、海外のマイラン・インスティテューナショナル社製のビタミンCを冷蔵保存で使用しています。日本のビタミンC注射剤は防腐剤が入っているため使用していません。

治療方針

当院ではQOL(生活の質)の維持・向上を目標としつつ、ガンに対しても効果がある自然療法を取り入れています。従来の抗がん剤を使用する場合でも、抗がん剤の薬の副作用などをおさえ、ガンに対してより効果的な薬効を出すという目的で、自然療法と併用していく使い方をしています。

自然療法:オゾン療法

当院では、抗がん効果が期待できるもうひとつの治療法として、「オゾン療法」も用いています。オゾン療法は、副作用の少なさ、治療のしやすさ、安全性の高さ、低コストといった理由から徐々に普及し始めている治療法です。

オゾン療法は主に以下の3つの方法で行われます。

自家血療法 一度抜いた血にオゾンガスを混合させ、その血液を再び体内に戻す療法です。
注腸法 肛門から少量のオゾンガスを注入する方法です。(当院では主にこの方法で行っています)
皮下注射法 オゾンガスを患部地近くの皮下に注射する方法です。

※オゾン治療はがんの他、各種皮膚病、関節炎、椎間板疾患、心臓血管系疾患、消化器疾患など、さまざまな疾患に対して効力があるとされています。

オゾンの効果
  • 動脈循環不全の改善
  • 免疫の調整(老人病、感染予防、ガン治療の補助、アレルギーなど)
  • 皮膚疾患(皮膚感染症、膿瘍、外傷、褥瘡、火傷など)
  • 抗酸化作用
  • 神経疾患(前庭疾患、発作など)
  • 関節や筋肉の疾患(椎間板ヘルニアなど)
当院で採用している注腸法のメリット・デメリット
メリット デメリット
  • 実施が容易
  • 動物へのストレスが少ない
  • コストがかからない
  • 局所に対しては効果が不十分
  • 腸の内容物により不安定
  • おしりからのカテーテル挿入を嫌がる患者もいる

酸素カプセル

『高気圧酸素治療』

高気圧酸素下では、血中の酸素濃度が上昇するため、全身に酸素を運搬するヘモグロビンが活性化され、以下のような効果が得られます。

  • 体内に蓄積した乳酸の分解・排出
  • 皮膚細胞の活性化
  • 怪我の治癒促進
  • 疲労回復
  • QOL(生活の質)改善
  • 記憶力の向上
適応症
  • 悪性腫瘍の体質改善(完全寛解を目指すものではありません)
  • 骨折
  • 関節炎
  • 前十字靭帯断裂
  • 皮膚病
  • 認知症
『低気圧酸素療法』

低気圧酸素下では、全身への酸素供給が制限されるため、生体はそれを補うように血中のヘモグロビン濃度を増加させ、酸素運搬能力向上、有酸素性エネルギー生成効率向上するように体質を変化させます。
それにより、以下のような効果があります。

  • 免疫力の向上
  • 血行促進
  • 血圧安定
  • 体力増強
適応症
  • 悪性腫瘍の体質改善(完全寛解を目指すものではありません)

飼い主様も一緒に御利用できますので、日頃の疲れを癒してみてはいかがでしょうか。(完全予約制)

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